提灯は城下町に似合う

提灯といえば、祭りでよく見かけます。毎年、町に提灯がかけられると、「あぁ祭りか」と思います。祭りでも、一番の風物詩が「おどり」です。私の町のおどりは、スピードがあるので、若者に人気です。お盆の3日間は、若者からお年寄りまでが、徹夜で踊り明かします。出店もあり、踊って疲れたら、ビールを飲みながら焼きそばを食べたり、誰もが毎年待ち望んでいる行事だと思います。

夜、暗い夜道を、いつもは電灯が照らしてくれていますが、この祭りの時期は、提灯がぼんやりと照らしてくれます。電灯と違って、風流です。一昔前にタイムスリップし、まるで江戸時代のような気分になります。

また、提灯が似合う風景が、そのタイムスリップした江戸時代の街並みが並ぶ、城下町だと思います。江戸時代の灯りといえば、ロウソクが使われたものが中心で、電灯のように、パッと明るい明るさはありません。当時はそれが当たり前ですが、今の時代は、昼間のように明るい電灯が当たり前。そんな時代に住み慣れていますから、ちょっと暗さを感じながらも、普段とは違った雰囲気を出している提灯に癒しを感じるのだと思います。

今私たちは、生きていくうえで、自然と癒しを求めています。それは、ストレス社会と言われる今だからだと思います。その癒しのひとつに、提灯があり、自然があり。昔子供の頃は当たり前にあったものが、時代が進むにあたってなくなりつつあるから、きっとそんな懐かしい子供に還りたいという思いがあるのではないかと思います。

雷門と大提灯

提灯と言えば、皆さんはどういった光景が頭に思い浮かびますか?僕にとってはやはり、自身が浅草生まれということもあって浅草寺本殿や雷門・宝蔵門・二天門に下がっている真っ赤な大提灯が頭の中に思い浮かびますね~。皆さんもよくテレビ番組のロケ映像や「寅さん」の映画などで必ず一度はご覧になられたことがあると思います。

ちなみに現在、雷門に下がっている大提灯というのは、平成15年8月に江戸開府400年を記念して11年ぶりに新調された高さ4・2メートル、直径3・6メートル、重さ750キロという京都市下京区の老舗メーカー「高橋提燈」が製作された以前の物より幅が1回り大きいという大変立派な提灯なんですよ。

次に宝蔵門の大提灯ですが、こちらは高さ約3.7メートル、幅約2.7メートル、重さ約400キロで製作費にはナント約400万円がつぎ込まれたという大変立派な物となっており、中央区の日本橋小舟町の有志が町内の個人や商店、企業約190件もの寄付を集めて実現させました。

最後に二天門の大提灯ですが、こちらは浅草神社の鳥居横浅草寺の東側にあり、災害にも戦災にも遭わずに建設当時のまま残っていることから、現在国の重要文化財に指定されています。「二天門」と書かれた大提灯には東京浅草組合が寄贈したと書かれています。

こういった立派な提灯を観て歩くのも立派な観光になると思うので、皆さんもお近くまで足を運ばれた際には是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?


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