花火大会と提灯
提灯のある風景を思い浮かべてみました。この夏の季節には、あちこちでお祭が行われています。つい先日も花火大会へ家族で行ってきました。家族で花火大会へ行ったのは初めてて、いつもは、堤防の上から眺めているような状態でしか見たことがなかったのです。 子供がまだ小さいから、なかなかあの混雑している所へ連れて行く馬力がなかったのと、実際行っても、親も子供も楽しめるかどうか分からないなぁと思ったからです。
やっと子供達も自分達の足でしっかり歩くようになってきましたし、これなら花火大会へ行っても家族みんなが楽しめるだろうと思ったからです。そしてみんなで行ってみたらば、それはもう大喜びでした。提灯があちこちにぶら下がっているのを見ては大喜びして、飛び跳ねていました。
こんなに提灯で喜んでくれるなら、花火が上がるともっと楽しくみてくれるだろうなと期待は膨らみました。どんどん歩いて、川原まで行くと、今度は屋台がいっぱいです。見たことのない数の屋台がずらりと並んでいます。もちろんおおはしゃぎです。
屋台にでている提灯にも敏感に反応していました。そしていよいよ花火が上がると、「わ~」っと言いながら、開いた口が開きっぱなし。という状態でした。そしてとても感動した様子でした。また来年も行きたいと、既にパパに予約をしていました。花火大会は人が多くて大変な面もありますけど、それ以上にキレイでにぎやかで、屋台の楽しみもありますし、夏らしくてよい思い出になりました。
提灯と熱燗
提灯と言えば、お店に使われたり、屋台に使われたり、祭りで遣われたりするので、私たちの生活において見たことがない人は一人もいないのではないのでしょうか。ちょっと時代がかって年期が入ったものを私は好きです。それによって、お店に入るかどうかを決めることもありますので、とても大切なものと思います。そんな提灯のある風景に関して忘れられない思い出が1つあります。
社会人になった間もない頃の話です。当時の私は仕事になじめず、業務での失敗を繰り返していました。毎日毎日、その繰り返しで辛い時代でした。朝早くから会社に出かけて、与えられたノルマを一生懸命にやっつけ、夜遅くまで残業をしていました。毎日がそんな事の連続で、本当に辛かったです。ある時、夜遅くまで残業をしたあと、ふと地下鉄の駅の近くの提灯を付けている居酒屋を見つけました。その提灯が凄く年期が入っていて愛嬌があったので、ついつい釣られて、その居酒屋に入り、お酒をぐいと飲みました。それから、そこが気に入り、少ないお小遣いをコツコツと貯めてその居酒屋屋に通いました。
しかし、何回かその居酒屋に通っていたある日、会社の上司に見つかり、注意されました。仕事もまともに出来ないのに、何でこんなとこるで飲んで居るんだと、びっくりするくらい怒られました。よく聞いてみると、その上司もよくその居酒屋に来ているようで、勿論仕事を片づけた後の息抜きに通っているようでした。私は仕事を残したままだったので、怒られるのはしかたが無かったのですが、あまりのショックのため、その居酒屋の提灯を見つめ、いつか出直してくると告げました。
社会人の一年目にはそれ以来、その居酒屋には通わなかったですけど、2年目以降は仕事の段取りもなんとなく身につき、時間の余裕もできたので、よくその居酒屋に通い続けました。おでんや、焼き鳥が美味しいこと、この上がないと思いました。そして、一緒に飲む熱燗の染み渡るよう美味しさも忘れられません。そのような社会人に成り立ての頃の思いでの中で、最も、印象に残っているのが、居酒屋の前に掛けてあった提灯です。少し時代が経ったのか汚れているところも味があって、素晴らしいと思いました。今はその当時からかなり経ちましたが、提灯のある風景と言えば、その居酒屋が頭の中に浮かびます。その居酒屋には、今でも通っていて、いつも提灯が出迎えてくれます。
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